いつか見た船

迷える子羊とその日記

東大准教授、差別発言で炎上

(英語版書くために日本語で書いたものをはります)

 

東京大学のプロジェクト付きの准教授であり、Daisy社の社長である大澤昇平は、「パフォーマンスが低い」ため「中国人は雇わない」とツイートした。さらに、「もし志願者が中国人ならば、面接に呼ばない。履歴書の時点で落とす」ともツイートしている。

 

このツイートは今年の11月20日のものだ。このツイートは急速に炎上し、大澤氏が所属している東京大学情報学環の学環長は、11月28日に最初の声明を発表した。

 

しかしこの声明は不十分であると批判された。理由は次の通り。

この声明は、このコメントは個人や組織の思想であり、学環とは関係がないとするものだった。この文章は非常に奇妙に思える。一つには、そのような思想を表明したツイートのアカウントのプロフィール欄には、「准教授」と書かれていた。また、彼が企業から資金提供を受けて講座を運営していること、そして最年少准教授であることを売りにしていることを考えても、無関係であるとは考えにくい。なので、この声明は表面的な印象を与えた。

 

11月28日、学環長は次の声明を発表した。より反差別に対する姿勢を明確にするとともに、彼らが取った対応について説明した。対応については、この一文から読み取れる。「これらのツイートが発見されてから、繰り返し不適切な発言について警告するとともに、コメントを削除するよう求めたが、彼は何もしていない」(※英文を和訳しているのでそのままの文ではないです)。

 

大澤氏は謝罪したが、当該の謝罪が心からの謝罪でないことは明らかである。第一に、彼は差別行為に対する彼自身の責任をAIに押し付けて(AIは彼の専門)、差別を正当化している。差別の理由は「AIの過学習」のせいだと述べているのだ。第二に、彼は「中国人のパフォーマンスの低さは事実である」という態度を崩していない。第三に、彼は中国政府への義憤から行動を起こしたと述べている。確かに中国政府がやっている行いの中には不当なものもある。たしかに、中国政府はウイグル人を弾圧している。しかしそれがなんだというのか? もちろん彼が中国人を差別する十分な理由にはならない。差別をするのに十分な理由など存在しない。それは中国政府もそうだが、大澤氏も同様である。

 

これはまだ続いている問題である。大澤氏は有害なツイートを続けている。

彼はITASIAコースの生徒がスパイだという含みを彼のツイートに持たせた。ITASIAとは、教授が所属するIIIと対になっている、生徒が所属するGSII(学際情報学府)組織にあるコースの一つである。全ての授業が英語で行われるために多くの中国人生徒が在籍している。

また、彼はこうもツイートしている。「覚醒せよ、日本人! 天皇靖国のために!」(※大意です)靖国とは靖国神社を指しているのだが、この文脈における靖国を理解するためには、靖国がどのような場所かに目を向ける必要がある。靖国神社は、第二次世界大戦後における戦死者を英霊として祀る場所である。よって、彼のツイートはナショナリズムと結びついている。

さらに、彼は女性の、若い准教授(彼を「弾圧」する男性の学環長ではなく)を中傷し続けている。彼女はアジア地域の研究者だ。彼の姿勢は女性蔑視的でもある。

 

これだけでも悪夢のようだが、この事態を深刻にしているのはこれが彼だけの問題ではないということだ。日本では中国人に対する蔑視が根強く残っていて、彼を賛美する人たちもいる。「誰かが救国活動の邪魔するために意図的にあなたを陥れているのだ」といって、彼を支持する人がいる。彼のように、「中国人はスパイだ」という人もいる。

 

加えて、東京大学本部は何もしていない。現状、学環と学際情報学府の問題だと考えられているようだ。私にできることは書いて、英語で伝えることだけだ。この声が良識ある人々に届くことを望んでいる。

 

 

 

 

というような文があったら私だと思ってください。