いつか見た船

迷える子羊とその日記

就活落ちた日本(ピー)!



正直言いたいことはとてもよくわかる。

就活はいかに自分を作れるか。その企業に合わせて自分を作り変えて臨み、一社員となる。人が役割を果たすっていうより役割が人になるんだよね。これは性別役割分業の話にもつながるけど。性別役割分業で損してるのは女性だけじゃないし、役割を押し付けられる女らしい男の人だっているはずだし。でも女らしい男っていうのは男らしい女より風当たりが強くて…あ、ちょっと脱線した。

何度も企業に足運ばないといけないし、たくさんの人見なきゃいけないからWEBテストで足切られるし。最高10次面接間であるとか(http://www.nhk.or.jp/fukayomi/maru/2012/120623.html)。交通費もバカにならない。いますよ? 私の友達にも、数字が全く計算できない人。でも彼は優秀に活躍してます。人数が多いと、判断材料がデータデータデータになってしまう。

そもそも新卒一括採用が高度経済成長期の産物で、年功序列と会社の福祉と連動して動くもの。状況が変われば制度も動くべきではある。まあ国際競争に対抗してコスト削減のため非正規拡大とかアウトソーシングって方向には動いてるみたいですが。非正規に女性やお年寄りとかの労働市場での弱い立場の人がやって来るから賃金も上がらないし。典型的に構造問題だと思います。

就活の悲哀はおそ松さんのアニメが表してくれてると思う。最終話の「センバツ」の話。言葉がわからなくても笑うしかない。例え正常なのが自分だとしても、同じようにできなければ死が待っている(聖澤聖之助たち)。

何よりも問題なのは変わろうとしないことかな。しようと思ってもできないこと。

もちろん昔には今と違う苦労があったでしょう。親世代(バブル期)の人からすると君たちよく勉強するねえ、だそうなんだけど馬鹿野郎そうしないとなにもできねえんだよ! 口が滑りました。途上国の優秀な学生に勝てねえだろ! いくら阻止しようとしても、衰える国力を補うにはね。人工知能もまだまだだし。
今の大卒見込みの親世代はバブル期なので、この世代が一番ズレが大きいはず。年功序列で社会の上に上がっているのもこの世代かな。変わりたくても変われない、それにはこの世代の話も入ってくると思う。
それを超えた就職氷河期のあたり。バブル期に入社した人でもその頃にはリストラでしたし。

一番大変なのはESですね。90年台後半に出てきたものだそうです(http://nikkan-spa.jp/1906?display=b)。就職氷河期には被りそうかな? 質問内容が同じでも、会社によってどうアピールするかが変わるから、実質オーダーメイド。
検索エンジンが大体1995年の登場、リクナビが1996年。マイナビはs48年11月就職情報部門発足。ネット化がいつかは発見できず。となるとこの変化と景気の崩れが就職氷河期にかち合ってるのね。回線重すぎとか。好景気の折にはまた採用されたみたいだけど、結局そこに行き着く…景気。

あれこれ書きましたが、どっちが辛いとか言う気はありません。そんなことより目の前の現実を変える力をください。厳しいのは確かに同じだからね。でも今のことしか感じることはできないんだよね。